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>>528

「あ！ちょ……」

携帯を耳に当てながら男が焦るような声を出す。
けれど、男は諦めたのか追ってくることはなかった。


>>529

「大丈夫？」

気持ち悪そうに彼が顔を歪めたので、南は心配そうな表情を浮かべながら近付き
背中を優しく擦る。


>>530

「え、え！？」

予想外の答えが返ってきたので、風馬は声を上げて驚いた。
それからどうすればいいんだ、と考えてあたふたする。

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「はっ……大丈夫か？」

いや、「大丈夫か？」と聞いても彼は先程と同じで「大丈夫」と言うだろう。
けれど、少しだけ涙を流す様子から怖いと思っているのは一目瞭然だ。


>>531

寄りかかられるとさらに肌が密着してしまう。
そんな状態に、冬弥の指が無意識に彼の胸の方へと移動していく。

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「だ、だって……お前とエロい事はしたくないからだ！」

理由を聞かれ、陽向は少し頬を赤く染めながら答えた。