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>>539

冷蔵庫から予め買っておいたペットボトルの水を手に取ると、すぐに南は自室に戻った。
自分でもやり過ぎたかなとは思っているので、責任を感じている。

「高梨。ほら、水」

部屋に入るとペットボトルの水を手渡す。


>>540

「莉斗……！」

翔太は莉斗の声が聞こえると、リビングから急いで出てきた。
手にはスマホを持っていて、警察に連絡しようとしていたのだ。
翔太は彼に近付くと、優しく抱き締めた。

「心配したんだぞ。どこ行ってたんだ？」

抱き締めながら翔太は問いかけた。


>>541

「う、わ……！」

突然腕を掴まれ抱き寄せられたので、驚いてしまう。
足を絡まされたので、どこにも逃げることは出来なかった。
なので、逃げる事は諦めてどうしたら起きてくれるのかを考えた。

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「お、お前……微笑んでみたり泣いたり……忙しい奴だな」

彼に抱き付かれると彼方は苦笑を浮かべながら抱き締め返した。
彼が自分の情けなさを否定してくれたので、何だか安心した。