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>>582

「……軽い男だな」

そんな色んな人と付き合うなんて、遊ばれているみたいで嫌だった。
確かに告白して一方的に好意を寄せたのは南だ。
けど、やはり自分も遊びの一人みたいに思われてしまうのは気に入らない。


>>583

「あ、莉斗……ッ」

服を脱ぎ終えた所で丁度、扉が開いたので着替えの位置を言おうと顔を彼の方へ向ける。
だが、その言葉は口からは出なかった。
扉から顔を覗かせる様子は酷く男を煽る。今すぐ襲って滅茶苦茶にしたい思いに駆られてしまう。


>>584

「……分かった」

はぁと溜め息を吐きながら今やっていた仕事を打ち切った。
この仕事は最初から急ぎではないので、今は彼を優先させようと思ったのだ。
場所を聞くと「今から向かう」と伝えて通話を切る。
どうせ彼の事だから女性関係だろう。
昔から結構な遊び人のくせにメンタルが弱いから、此方も困ってしまう。
出る準備を済ますと、藍華は教えられた場所に向かった。

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「んぁ？あぁ」

さすがに全ての衣服は脱いでいないが、ネクタイとブレザーを脱いだ状態で置かれたコップの水を飲む。
まだすぐには酔いが覚めないので、コップ一杯の水を飲むとそのままソファーに倒れ込んだ。