15歳以上向け小説投稿サイト「大人小説☆カキコ」。超本格派から秘め事・過激な小説まで！

>>589

目的地に着くと、藍華は脱力している人影を見つけて溜め息を漏らしながら近付いていった。
周りに出ているオーラで彼だと分かってしまう自分が恐ろしく感じる。

「はい、来てあげたよ」

彼を見下ろしながら、呆れた様子で上記を口にする。

---

「んー……」

彼女の言葉に智江は眠たげに返事をした。
そして、静かになったと思うと規則正しい寝息を立てる。
この部屋の匂いや雰囲気が落ち着くのか、熟睡している。


>>590

「まぁ、高梨は興味ないか」

南は彼の過去の事は知らないので、どうして視線に気付かないのだろうと思い
面白くて笑みを溢した。


>>591

「……」

無防備な背中を見つめながら、翔太は壊れかけてきた理性と戦っていた。
いや、彼は先程怖い思いをしたのだから手を出すなんて可哀想ではないか。
そう自分に言い聞かせるが、気付けば身体は動いていた。
ギュッと不意に翔太は莉斗を抱き締めた。


>>592

「ッ……じゃあ、お願いしようかな」

彼の気持ちが嬉しくて、冬弥は少し頬を染める。
立ち上がり湯船から上がると、湯船の縁に腰を下ろして彼も出るよう促した。

---

「……分かってんなら、聞くなよ……」

膝を抱え、身を縮めながら呟くように言う。
此方の反応に理解があるなら、これ以上聞くなと陽向は言いたいのだろう。
実際、陽向は上記を言うとそれっきり口は開かなかった。