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>>821

『一緒に寝たい』と言ってくれた彼に微笑みを向けると「じゃあ、寝ようか」と優しい口調で言う。
ベッドに身体を寝そべると莉斗の眠りの妨げにならないようにとスペースを開けてあげる。

「じゃ、おやすみ」

そう言うと翔太は莉斗に背中を向けながら目を瞑った。
本当は向かい合って眠っても良かったが、やはり自分の理性が持ちそうにないのでこうしたのだ。


>>822

「どうする？これ、バラ撒かれたら流石に不味いっしょ？」

本当はこういう風に使うために撮った物ではないが、丁度良いと思って利用したのだ。
此方の狙い通り彼は困っているみたいだ。
自分の策が上手くいったと思うと、自然に口角が上がってしまう。


>>823

「うっ……そうですね」

定時に帰らないと、という言葉を風馬は重く受け入れながら返事をする。
今は順調に作業を進められているとはいえ、彼が言った伝えたい事に意識を持っていかれて午後からの作業は進められるだろうかと不安でしかなかった。

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「……！」

突然の行動に彼方は驚いたが、彼の事だからまだ夢の中なのだろうと察した彼方は
彼の両頬を摘まみ上げる。

「寝ぼけてないでさっさと起きろ」

擦り寄ってくる彼は実に可愛らしいが、ここで甘やかしてしまったら駄目だと思った彼方は強引に彼を起こそうとする。