>>869「……ねぇ、莉斗は俺の事好き?」家族としてではなく、一人の男として。翔太は莉斗の両頬を手で包み、問いかけた。普段から彼は『大好き』と言ってくれるが、きっとそれは家族である翔太に対してだろう。翔太はちゃんと好きだと答えてくれるだろうかと思いながら、莉斗の瞳を見つめる。