彼が何か言おうとしてる、でも疲れと眠気には勝てなかった。すぅっと瞼を閉じれば、意識は直ぐに暗転する。着替えなければいけなかったが、それ程気力はもうなかった。柔らかいシーツを柔く握り、少し丸くなって眠る。心地の良い眠りに常に逆八の字な眉が下がり、不機嫌そうな口元も子供の様にむにゃむにゃとやわっこくなっている。先ほどの無表情とは異なり、あどけない表情を見せるエーミャだったが、当の本人は眠りについている為、恥ずかしがることもなかった