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>>158

暫くすると寝息が聞こえ、彼が眠りに落ちたことを確認した。
グザファンは無骨で無表情な彼の寝顔を一目見てやろうと、起こさないように低空飛行で近付く。
彼の寝顔は思っていた以上に穏やかだった。
初対面の時には逆八の字になっていた眉も、不機嫌な口元も驚くぐらい変わっていた。
エミヤの表情には幼さもまだ残っていると感じる。

「……黙ってれば可愛いって感じだな」

本当にいつもこんな感じの表情なら周りから好かれると思うのに、何故あのようになってしまうのだろう。
グザファンは溜め息を吐くと、エミヤの頬を少し撫でる。


>>159

入ってくるモノに圧迫感や異物感を感じているのだろう、黒羽の中は侵入してくるクリスのモノを追い出そうと締め付けてくる。

「ッ……キツいな。黒羽、もう少し力を抜け」

息を吸って、ゆっくりと吐いてみろと言うと黒羽の頭を優しく撫でる。