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一気に距離を詰められ、どきりと胸が吃驚する。あぁ悪魔にしては顔がいいなぁ、と一瞬呑気に考えてしまったが、そんなこと考えている暇ではない。気持ち悪くならない、と自身の手首を掴みながら言う悪魔に自然と背筋がピンと張る

「悪魔にしては悪食だぞ。いいのか、後悔するぞ？」

存外自分が焦っていることが分かる。今世此処まで言い詰められたことはない、自然と身体が強張ってしまう。もし仮に此奴が俺を最後まで抱けたとしても、俺はこれからどうやって此奴を見ていけばいい？使い魔として？いやいや、行為した使い魔と主従関係なんて歪過ぎる。これからの事に支障が出たら困るし、何より私が怖い。こんなこと、一回もしたことないし、ましてや男とだなんて