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三狸「正解したら何か頂戴ね！」

ほう、やはり彼女はそう考えていた様だ。絶対に当てて見せるという気持ちからか、自信満々の様子で口角を上げればちゃっかりと物をせがむ。とは言え、ああは言ったもののパッと料理名は浮かばない。普段料理しないせいだろう。真面目な顔で顎に手を当てながら、ちゃんと自炊すりゃよかったなと後悔するにも遅過ぎる。悩みつつも何か思い付いたのか「あ」と声を漏らせば

三狸「......いなり寿司？」

ちょっとだけ首を傾げて問いかけるように相手を見て指させば、そう答える。そうだ、いなり寿司なら酢飯とのバランスで余ったりだってするだろう。いなり寿司に油揚げを使うのかは知らないけれど、あの米を包んでいるものは如何にも油揚げだし。正解じゃない？　それとも不正解か？　正解を期待したような顔付きで相手の答えを待ち

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千年「そ、簡単に言えば死体漁り」

恐らく何も知らない者にあーだこーだと話すより、一言にまとめた方が早い。マスクを顎まで下ろした状態で繰り返すようにそう言えば、棒キャンディを口に含む。まぁ、ここまで見てしまったり知ってしまえば、大体の者は怖じけ付いて逃げていく。多分この人もそうなんだろうと背を向けようとするが、聞こえた相手の言葉にまたも意識を寄せられた。

千年「人間やないよ、れっきとした妖怪やもん。あ、それとも、キミには人間に見えるん？」

飴を口から出しながら、相手の問いかけに意外なことを聞くなぁと思う。というより、中々されない質問だ。愉快な人なんだろなと思い、ニッと歯を見せて笑えば優しくそう言う。直後に「あ、それとも」と質問を付け加えれば再び飴を口に含む