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森にはウッドエルフや妖精、精霊も棲んでいて其等とも我が帝国では共生をしているのだが、その森に張っていた結界が薄れてしまっているらしいのだ。
念には念を入れ、森と帝国二重に結界を張っている為出入りすることはそうそう叶わないのだが近付くことは一応可能である。
侵入者であろうと推測し、結界が薄れている事を見留其処には人族が見受けられる。森の真ん中にその人物は一人、地図を持って唸っている。どうやら道に迷っているのだろう、そうであれば人族であれ助けの手を差しのべるのは当然だろう。

「道に迷いでもしたのか?人間よ。」

警戒をしつつ彼の前へと姿を現し、声を掛ける。
彼の目論見や返答に依っては始末も考えている。