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「あぁ、文句を言う者が居ればアタシが赦さぬ。身の安全も保障しよう、何なら側近か補佐役にでもなるか？出来るだけ傍に居ればグザリフの言う何かが分かるやも知れぬしな。どうであろうか？」

普通ならば理解し難い事だろう。
だが、ヴェネッサは彼の言う何か、が分かるとするならばと裏付ける様に言い術を執ろうと提案する。

「其に、…謙虚な姿勢が気に入った。貴方なら、傍に置いても問題や危険は無いと見える。」

ヴェネッサにとっても、民等に慕われているも稀に裏の顔で地位を傲慢に利用しようとする貴族が名乗りをあげる事もあったが、侍女とは別に傍に置くならば見た目が同じぐらいで彼の様な人ならばと思っての事だ。

いえいえ、大丈夫ですよ。