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「そ、そうか？」

耳なんてエルフ族なら皆長く尖っているもので大差は無いのだがな…と内心思う。
然し、彼は説明に対しての反応を示すのではなく綺麗と言った。気のせいかもしれないが、まるで見覚えがあるとでも云う様な感じに聞こえたのだ。
その左耳には幼少期から付けているエメラルドの宝石があしらわれたチェーンピアスが窺える。

「結界にはアタシが認めた者ならば自由に行き来出来る。」
上記を言うと、帝国に通じる結界の中へと入る。
帝国はオーガ族に襲われたとは云え、数百年経った今ではある程度復興し、発展して栄えている事が見受けられる。