「そうか?ではお邪魔するぞ。」此方がノックをしたとはいえ声を掛けたからだろう、中から慌てたような咄嗟の声が聞こえる。元は所有していた部屋とは云え、もう彼の自室だ。一応理をいれてから彼の部屋へと足を踏み入れる。「緊張するかもしれぬが、あまり肩に力を入れずにな?」彼に穏やかな笑みを向けて言った。