>>50驚いて尻もちをつく彼を見て、「大丈夫か?」と手を差し伸ばそうとする。だが、彼の手の甲から滴る血を見てクリスの動きが止まった。暗がりで怪しく輝く瞳を、此方も赤く闇に輝いている瞳で見据える。すると、クリスは咄嗟に彼の手を持ち、血を舐めた。「んっ……美味しい」ボソッと呟くと、「もっと」と言うように噛みついた。