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ばっちりです！
ありがとうございます！！
私から、始めさせていただきますね！



大学からの帰り、雪は本を借りるため、教会の近くにある大きな図書館へと立ち寄った。
「うーん…どの本がいいかな…」
ミステリー、感動もの、ファンタジー。
どれも面白い。
本棚を隅から隅まで見渡すと、一冊の本が雪の目に留まった。
「これ……なんて書いてあるんだ？」
英語の様だが古くなっており、文字を読み取ることが出来ない。
初めて見た。
「うわっ！……っぶない…」
本を手に取ると、ドクンと脈打ったように感じ、落としそうになる。
「とりあえず、家でゆっくり読もう。」
バーコードがついておらず、図書館の本ではないことが判明したため、譲り受けることになった。

家に帰り、本を開いてみると中が読めないようにか、リボンが巻き付いていた。
「なんか書いてある……なんだろ」
そう呟きながら、リボンをしゅるしゅるとほどいていく。
ドクン…
「うわっ！！」
先程よりも大きな脈が聞こえ、驚いた顔をして、尻餅をつくと目の前に男の子が座っていた。
儚いほどに白い髪。
静かに燃える炎のように紅い瞳。
白い背中からは黒い翼が生え、同じく黒い尻尾が彼の背後で揺れている。
雪は状況が飲み込めず、呆けた顔で机に腰掛ける少年を見上げて。