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>>677

三狸「ふーん......お、うまそーじゃん、どれどれ？」
特に突っかかることもなく曖昧な返事を返せば、台所へ向かう。なるべく邪魔にならないように、相手の背後から覗くようにいなり寿司を見やった。が、綺麗に仕上がっているいなり寿司を見るや否や顔を綻ばせて「うまそう」などと言い、背後からひょいっと一個手に取って

三狸「ん、うまい！　あ、なんだこの鍋？」
そのままつまみ食いの要領でパクッといなり寿司を口にすると、満足げな笑みを浮かべた。もうすぐ食べられると言うのに、我慢がきかなかったのだろう。もう一個、と三狸はまたいなり寿司を食べようとするが、寸前のところで小さな鍋に気付いた。そう、味噌汁が入った鍋だ。三狸は疑問符を頭の上に浮かべたような表情でグイッと首を伸ばすと、鍋の中身を見ようと試みて

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千年「......肝座ってんね」
へへへ、と笑いつつ少し呆れたような声音で呟く。いや、誘ったのは自分だが、まさか乗ってくるとは思わなかった。「まぁ良いや、迷子にならんといてよ？」なんて動揺を隠すようにからかいを含んだトーンで言いつつ、すっかり暗くなった道を歩き出して

千年「なぁ、名前なんて言うん？」
手押し車を難なく押しながら歩きつつ、不意にそう聞いてみた。ここまで変わり者な人間も久しい。そのせいか、会うのがこれっきりでもなんとなく彼の身元が気になったのだろう。

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大丈夫ですよー！
こちらこそ遅くなりがちなので、毎回毎回すみません。