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三狸「いただきまーす」

心霊番組を見つけ、番組を変えたところでちょうど料理がやって来た。リモコンを置いた後、相手に倣って合掌すれば同じように挨拶を述べる。箸を片手に味噌汁が入ったお椀を持つと、熱そうにしながらも口に運んだ。味噌汁に油揚げが入っているのを当たり前だと認識しているのか、具材について突っ込むことは無く「うめー」と言いながら食べていて

三狸「......呪いのビデオ、かー」

そう呟けば、信じていなさそうな顔付きでチラッとテレビを見やる。心霊現象に対して恐怖心を抱かないのか、自らその番組を付けたもののつまらなそうに見ていて

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千年「んー、いつも歩いてる道やけど、そう言われるとそうかもしれへんなぁ」

そこまで意図していなかったのだろう。相手の言葉に「あー......」と反応すると、にししと笑いながらそう言った。目的地に近付いてきているのか、腐乱臭が強くなってくる。千年が運んでいる死体だけの臭いでは無さそうであった。

千年「此処に人間を棄てるんだ」

目的地に着いたのか立ち止まればそう言い、バタッと音を立てながら死体を棄てる。臭いの割に、死体らしきものは見当たらない。恐らくは辺り一辺にこびりついた臭いなのだろう。この臭いはあまり好まないのか千年も顔をしかめていて