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>>784

「似合ってるから良いと何度も言っているだろう。……そんなに不満なのか？」

嫌だったと述べる彼にクリスは上記のように問いかける。
何着か作られているセットを見ると意外とセンスはあるんだなぁと思う。


>>785

「うっ……べ、別に怖くない！」

と彩乃は堂々と嘘をつく。
前からこういう類いは苦手だったが、嘘だ、いないと自分に言い聞かせていたので別に良かった。
けれど、三狸と会ってから『人ではない者がこの世にはいる』という事実が出来上がってしまったので信じるしかなくなってしまったのだ。
それから幽霊もいるんだと思ってしまい、今まで以上に苦手になってしまったのだ。

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利益なんてない、という言葉を聞いて目を見開く。
自分に利益がないのにどうしてこんな事を……と考えていれば間違えた名前を呼ばれる。
彼女は覚えるのが苦手なのだろうかと、若干失礼な事を思いながらも口を開く。

「はるき、じゃなくて優樹です。」

そう訂正すれば臭いが付くのは嫌だなと思い、「帰るなら帰りましょう」と付け加える。
そういえば会った時から飴をずっと舐めているなと不思議そうに見つめる。