茜空様了解です! では始めますねっ。「今日は平和だな」 少年は藍色の目を辺りで走り回る子供たちに向けつつ呟いた。十八歳ほど、首には何も着けていず制服に身を包み片手に鞄を持っている。黒い髪が風に揺られて彼の視界の端で舞っていた。 平日の放課後、特に何の騒ぎもなく穏やかな時間がゆっくりと過ぎていっていた。障害事件や暴力沙汰の起こりやすいこの世界では少し珍しく取れるかもしれない。