「お琴?…まぁ、いいですケドー、あ…私の好きな歌も交えますねー」 その素っ頓狂な回答に鳩が豆鉄砲でも撃たれたかのように、というか撃たれたそのものの顔をする。が、そこはお手の物、さらりと受けてお琴を丁寧に運び少し指鳴らし、歌い始める。先程までケラケラ笑っていた彼女の風貌とは違い、繊細かつ優雅に歌い、そして爪弾く。