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Re: 【BL】冬と緑とUFOキャッチャー【募集中】 ( No.166 )
日時: 2019/04/03 12:55
名前: 安城@ネーム変えました (ID: RlTplW.v)

沈黙が刺さる。ぽかんとしている相手の表情は、まるで自分に対して「何を言っているんだ」と呆れられている様に見えた。強く決心したが、その理由の一人として居る彼に呆れられるのは、相当心に来た。やっぱり、突然過ぎるよな。きちんと考えた方が良いよな。そんな考えがぐるぐると頭の中を巡る。冗談です。そう言おうとした瞬間、彼はまるで熱心な生徒の様に勢いよく挙手をした。彼の口から吐き出される言葉の羅列は、まるでゲームに出てくるマシンガンの様に容赦のない勢いだった。その勢いの良さに、先程の彼のようにキョトンとしてしまう。そして、頬から伝うのは湯水の様に暖かい涙だった

「ッ、…ぅ、…ひっ、…!」

あぁ、情けないな。でも、心のうちから漏れでる感謝の気持ちは溢れ出て止まらない。まだ会って間もないというのに、どうしてここまでできるのだろう。裸で泣くなんて、他人から見たらなんとも面白い構図だろう。あまりの滑稽さに笑いが込み上げる、筈だった。でも涙はほろほろと零れ落ちるばかりで、しゃくりまで起こるものだから笑顔になどなれる筈もなく。唯涙を流すばかり


>>165
先生らしい。子供のように真っ直ぐなその言葉に、思わずくすりと微笑む。この家に入れたのは、編集者等を弾くと彼が初めてだ。初めての感想ということもあり、自分もまた子供のように胸を弾ませたのは内緒だ。るんるんとした心を抑えて、マグカップに手を添えて珈琲を啜る。暖かく芳醇な香りが鼻腔を擽る。思えば、こうやってゆっくりと珈琲を飲むのは久し振りだ

「さて。少し一息もついたし、これからの話をしようかな……先ずは、君には僕のお世話をやってもらいます。洗濯に料理、お風呂に掃除…なーんでもやってもらうからね」

ふふんと小悪魔的に微笑めば、よろしくねと語尾にハートを付ける勢いで言う。勿論、ウィンクも忘れずに。残念だったね、確かに僕は絵の才能はあるかもしれないよ。でも、性格まで才能があるという訳では無いのだよ。周りから見たら、ろくな大人には見えていないんだろう。最低で、最悪なクズ野郎だろう。目の前の純粋無垢な彼に向かい、僕はうっそりと心の中で呟く。ざまぁないね、君は罠にハマったのさ