大人なりきり掲示板
- Re: 【BL】冬と緑とUFOキャッチャー【募集中】 ( No.190 )
- 日時: 2019/04/21 08:32
- 名前: 安城 (ID: XbYNDKc/)
>>188
「はいは~い、待ってまぁす」
猫なで声で語尾にハートが付く様な調子で言えば、去って行く彼の背にヒラヒラと軽く手を振る。明るく元気の良い彼がいなくなった所為か、また部屋はしんと音をなくす。その静寂に目を伏せて、くるくると弧を描く髪に指を通して整えていく。また目を開けてみれば、ふと彼の荷物が目に止まる。(あぁ、そっか。彼は今日から私の弟子になるのか)今更なことを思いながら、ぼうっと見つめる
「後悔するだけなのに、なんで弟子なんてとったんだろ…」
ぽつりと言葉が落ちれば、ハッとして顔を手で覆う。(馬鹿、何自分を疑問視してるのよ)顔を隠したまま、落ち着く様にふぅと息を吐く。そっと顔を離し、立ち上がる。(仕事が終わったんだから、着替えなくちゃね)言い訳する様に思案すれば、するりとベストを肌から離した
>>189
顔が熱っぽくなっていくのが分かる。でも、仕方ないじゃないか。そんな褒められたら。誤魔化す様にがしゃがしゃと髪を泡立てれば、ふんわりと良い香りが鼻を掠める。まさか、髪だけじゃなくて肌まで言われるなんて
「あ、あの…僕の髪で良ければ、どうぞ…」
声が震えてる気がする。彼が思うように僕の髪はそこまで綺麗じゃないけど、したいと思ってくれているのなら。奉仕癖のある脳でそう考えていたら、ついつい言葉にしてしまった。赤い顔を隠した時のように、また先程の言葉を恥じて髪に着いた泡を洗い流していく。前までギシギシとしていた髪は水を得た魚の様に艶めきを取り戻して、光を反射してできた所謂天使の輪というものをキラキラと輝かせていた
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