「どういたしまして、気をつけ…っ、!?」ガクリと身体から力が抜ける。神経は稲妻が走っているかの様にびりびりとしていて、今の身体状態が麻痺していることが分かる。何故、何処の誰からの刺客だ。語る相手に返す言葉は強い麻痺薬によって喉奥で掻き消される。唯でさえ薬に弱く脆いこの身体は、煩わしい程に薬が効いていた