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朔弥「嗚呼、逃げないと約束しよう。信用に欠けるとすれば、何なら捕まればの話だが、その時はお仕置きでも構わん。…身体は呉れてやる、好きにしろ」

頭を撫でられる間、何とも云えないような気分でその動作を受け入れる。
外に出掛けるとは教えないで、その日の内に帰ってくる保障は出来ないし､外に居る時間の方が長くなると思うがな、と思いながら零の条件を呑み真っ直ぐな瞳で見詰め交渉する。
実はほんの少し気持ち良かった、なんか当分は言ってやるつもりは無い。
零の言葉と手を差し伸べてくる事に、何だ、案外優しいんだな。と面食らうも敢えて必要ない、とあしらう。

コートの内側で腰を押さえながら別の部屋へ移動する。
部屋を見回し、意外に普通なんだな…。と少しばかり失礼な事を思い、手当たり次第に置いてあったテレビのリモコンのボタンを押すとレイ.プ犯罪者についてのニュースが映し出される。
眉をしかめながら知っていれば、こんなことには…とテレビ画面を指差し乍「お前の事では無いのか？此は…」と着いてきているであろう零を振り返り。