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朔弥「っ…！悪かったな、零…。」

音がした方に視線を向ければ、視界に零の姿が入り安堵した。
血飛沫を眺め乍、躊躇う事無く男等を殺.していく様に息を呑む。
頭を撫でられ、零を見上げる瞳には色を取り戻していた。
縄が解かれる間、説教紛いをバツが悪そうに聞いて。
嗚呼…零の手で殺.しをさせてしまったのか、俺が不甲斐ない所為で…。
忠告はされていたのに…。なんとなく、零には殺.しをさせたくなかったのだ。
悔やんでも悔やみ切れないだろう。彼奴等の死.体はどうするのだろうか…。
抱き寄せられた時、中に出された精液が足を伝った気持ち悪さに眉を潜めた。
車から出る際に、お馴染みである愛用の黒コートや白スカーフを気に掛けたり、
色々と言葉にしたい事もあったのだが、唯謝罪の一言を口にして初めて本人に向かって名を紡いだ。
其きり、思いの外心身共に堪えたのか目を伏せ縋るように嗚咽して。