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>>94

「お邪魔、じゃなくてただいまで良い。今日から俺とお前の家だし」
靴を脱ぎ部屋に上がりながら、相手の発言をサラッと訂正する。部屋にはソファーやらテレビやら、そんな感じのものしか置いていない。じっくり眺めるほど内装に凝っていない殺風景な室内だ。彼の様子に見てもつまらない部屋だろうにと思いつつ、機会があれば何かしらで部屋を飾り付けようかと考え

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「……あなた様は、変態なんですね。そんなこと教えません」
大分メスを入れてきたなと驚く反面、着眼点が変態的だと軽蔑の目を彼に向けた。というより、ほぼ間違いなく通報案件な問い掛けである。ああなるほど、だから聞く前に予防線を張ったのかと納得せざるを得ない気分だ。とはいえ聞いてしまったものはもう遅い。はぁ、と呆れのような溜め息をつけば一層淡々としたトーンで罵り、相手の顔を見ないように顔を逸らして