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>>283

「……ありがとう、ございます」

食事中の彼は出会った時の彼と同じで優しい。
先程までの悪魔のように見えた彼は、一体何だったのだろうか。
こうして優しくされてしまうと別人のように感じる。
因みに、箸については日本に来る前にある程度両親と練習していたので問題ない。


>>284

彼と蛇たちの戯れを見て、優二は微笑む。
友達、と言う辺りお互いに信頼しているのだろう。


>>285

彼が玄関から戻ってくると、その手にはピザが入った箱があった。
食べて良いぞと言われれば彼の方へと近付き、「戴きます」と言うと一切れ手に取って食べる。

「えっと……自分もよく分からないんですけど、多分、恋愛ドラマです」

テレビなんて此方も随分と見ていないので、物語は分からないが雰囲気的に恋愛ドラマかなと思い、彼の問いに答える。
もしかしてバラエティーの方が良かったかなと思い、「違うのに換えますか？」と聞く。

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彼女はあれから口を開いてくれない。
やはり引かれてしまったか。あぁ、あんな質問しなけりゃ良かった。
そう過去の自分を恨みながらも、亮一は口を開く。

「お腹、空いてない？空いてるなら何か作るけど……」

此方から言うことなんて、今はそんな事しかない。
どうにかして彼女の機嫌を戻さなければ。