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>>31

「……本当に、綺麗だね」

布が外されると、彼の綺麗な瞳が露になる。
その瞳に見惚れてしまい、上手く言葉が出ない。出たのは「綺麗」という単純な感想だけだった。
アレンはその瞳をずっと見たいと思い、彼の事をジッと見つめる。


>>32

「人が沢山いるのは嫌かい？」

彼の呟きが耳に入ったのだろう、優二は彼に問いかける。
嫌なら何か策を考えなければと思いながら彼の返答を待つ。


>>33

「ふっ……可愛くない奴だ」

まぁ、こんな我儘な事を言ったことを後悔するようになるだろう。
口をつぐむ彼とは反対に、エドワードは楽しそうに微笑みを浮かべていた。
言いなりにはならない、という言葉を必ず撤回させてやる。
そう考えているうちに、運転手が自宅に着いた事を知らせる。
エドワードは「下りろ」とアンディに指示をする。


>>34
確認、ありがとうございます。
了解しました。では、彼方の方は彼方が商品として紹介される所からで亮一の方はグライスが商品として紹介され、買い取る所から始めたいと思います。

両手首と両足首には鎖。
周りからの汚い視線。
オークションの司会の愉快な声。
そのどれもが彼方にとっては、不愉快であった。
早く誰かに買ってもらえないだろうか。出来れば優しい人が良いな。
そう思いながら自分の値段が決まるのを待つ。

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「続いての商品は可愛らしい悪魔の女の子です！これはレアですよー！」

そう言って出された商品は、紹介された通り悪魔だった。
隣にいる同僚も「これは良い値がつくぞ」と瞳を輝かせている。
今まで興味を示さなかった亮一も、『レア』という言葉を聞いて目を輝かせた。
亮一は珍しいものを集める癖があるため、その言葉には敏感なのだ。
流石悪魔といった所だろう。周りの物好きたちが黙っていない。
亮一はどうするか、と様子を伺うことにした。