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>>77

「……よし、分かった。おいで」

覚悟を決めたような言葉を発してから彼に此方へ来るように言う。
彼が求めているならやってあげないと彼が可哀想だ。
此方の死語とが終わるまで待たせてしまった事へのお詫びとして、優二はやる事を決めた。


>>78

「うん、そうだよ」

気に入ってくれるか不安は残るが、彼の質問に上記のように答える。
自身も自宅へと足を踏み入れると電気を付ける。
此方の宣言通り、部屋は散らかっていた。
片付けておけば良かった、という今更な後悔をしながら少しでも片付けようと作業に取りかかる。


>>79

「……お前、その歯は人狼のではないな」

形からして違うと気付いた。
エドワードは自分が威嚇されているのにも関わらず、そちらにばかり意識を向けていた。
それほど興味深いのだろう、彼の口に自ら親指を入れ歯がよく見れるようにする。
ジッと確認し、何の歯なんだろうか思考を巡らす。


>>80

着いたぞと彼に言われ、何処にという疑問を抱きながら景色を見てみる。
そこに映ったのは、家だ。
その家は彼方にとっては珍しいものであった。

「……窓が、ある」

ポツリと呟いた言葉はそんな当たり前の事だ。
彼方がいた部屋には窓は無かった。そのため、窓がある事に関心を抱いたのだろう。
そういえば自分が売られる前に住んでいた所も、こんな感じだったな。
そう思い出した彼方の瞳は、少し寂しさが滲んでいる。

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「……悪魔も、人間と同じような事をされたの？」

亮一が言っているのは、商品として売られる前の調教などについてだろう。
大抵の商品たちは売られる前に色々と教えられる。だが、その知識は人間に対してだ。
悪魔に対しては対応が変わるのだろうかと疑問を抱き、問い掛けたのだ。