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>>94

「ーっ…」
彼が撫でた尻尾は、逆立ちにより少々ちくりとするものだが、綺麗な見た目だけでなく撫で心地も良質な毛並みの尻尾だ。
腕を縛られれば、彼の衣服の一部である布を使ってくるとは思いもせず、面食らう。
更に、彼は慎重を呈して考慮し、俺の足に拘束具を取り付けた。
彼の思考は強ち間違いでは無い、自由の利く身体であればアンディは高確率で反撃の抵抗をしていたのは間違いないだろう。
自由を奪われた身体では、成す術が無くなり悔しさの滲む瞳が揺らぐ。
アンディは此の危機をどう回避すべきか思考を巡らして。