>>32杏里「そんなことないわよ。それな、ゆっくりなら今してるわ」でも心配してくれてありがとう、と微笑を浮かべれば空になったカップを指先で弄る。自分に厳しくしているつもりはもちろんある。この地位まで登り詰めてはい終わり、では無いのだ。維持するために、目の前の幼馴染に尽くすために、その努力は惜しまないのが彼女である。