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　>>35

　食堂へ向かうマスター後ろ姿を見ながらついていく。マスターを心配する一方、少しだけ安心した。

(断られなくて、良かった)

　もし断られてしまったらどうしようかと些か不安だったのだ。心に抱え持つ負の感情を、そのまましておけなくて。
　ここまで他人を心配するなんて事、今も昔も滅多にないだろう。アマデウスだったら、きっと皮肉を言いながら不信がるかもしれないな、なんて事を思いながらもマスターの後をついていく。