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>>111
　彼女が俺の云った単語を鸚鵡返しで云っているのを聞いていると段々照れのようなものが沸いてくる。往復して返ってくる単語を呟くような声で彼女が云っただけのものが、普通に返されるより、吐露した感があったが、聞かれて無言で首肯するも、心なしか尊敬の眼差しで褒め、聞いてきたので驚いたような顔をした後に

「ミィが、読みたいのなら読んでみても良い。......捨てずにとってあるのも含めて」

　微笑して柔らかな口調で何処かそうミィならば読んでも良いと。感じた為に散乱している失敗作と捨てられずある閉まってある失敗作もミィなら読んで良いと何故か分からないが思ってしまい、ついそう口にし

「何か飲むか？　牛乳やお茶あるが、飲めるか？」

　不意にミィが元々人間だったのか、猫から人間になったのか分からず(異能だと思っている為)、やや心配を含んだ声音で聞いていて。