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　>>123

【遅くなってすみません。確認しましたが不備はありませんので、始めさせてもらいますね。指名不可キャラはタイミングを見計らって(?)登場します】

　ずっと前から、写真を撮る事が好きだった。
　植物とか風景とか、そんな物じゃない。動物。自分達と同じように生きて、行動する生き物の写真。タイミングを逃す事無くカメラを構え、シャッターを切った先に残る一瞬を見るのが、自分にとっての生き甲斐だった。

　……取材を求めたテレビの記者に言った言葉を思い浮かべ、即席で考えれた自分に心の中で拍手を送る。今思えば、記憶にすら残らない程緊張していたんだなと思いながら、枝に留まる二匹の雀にカメラを向けて、シャッターを切る。


　>>124

「……あ、悪い。もう止めてると思ってた」

　何時までも撫でている自分の手を見て。撫でるのを止めてクロハの頭から手を離す。
　今までこうして撫でられた事が無いのは、薄々気付いていた。聞いてみたのは間違いだっただろうかと思ったが、聞いてみて改めて思う。本当に一人ぼっちだったんだな、と。

「……俺も、頭を撫でてくれたのはクロハが初めてだな」


　>>125

「ありがとう……!」

　失敗作も、失敗じゃない物も、自分が読みたいなら読んでも良いと言ってくれた作之助を見て、嬉しそうにそう言う。実際、嬉しかった。自分にとって好きな人の書いた物を、読むことが出来る事が。
　飲み物の事を聞かれて、少し考える。自分はただの猫から人の姿付きの猫。果たして食事の面はどうなのだろうか。無意識に後ろを振り向くと、そこには何時から居たのか分からないテラの姿があって。

「人になれる様になってまで猫の物しか食べれないとか、地獄だからね」

　その一言を聞いた直後に作之助の方を見て、「大丈夫。何でも良いよ」と笑顔で述べる。