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　>>141

「あの時は悪かった……自分の身を以て知った。これからは気を付ける」

　以前の行いを反省して謝罪を述べると、ベッドに仰向けになる。夕暮れの空にぽつぽつと星が見えてきている。もう夜なのかと窓を見つめて思えば、晴れた空に星空が浮かぶのを期待して窓の外をじっと見つめる。

「なぁ。夜になったら、散歩しないか?」


　>>142

「や、優しいって……」

　本当に、彼女は不思議だ。相手を呆気に取らせるのが上手。
「貴女がそう思うなら、それで良いわ」とボソッと呟くと、頬杖をついて彼女の様子を眺める。が、次の言葉に一瞬だけ反応したのか、頬杖をやめて顔を上げる。

「……平気よ。あまり帽子は人がいる所で取りたくないの」

　取ってしまえば猫耳が見えるから、なんて言わない。それはまだ気付かれるべきではない。一対一で出会い、しっかり打ち明けるその時まで。