【すみません、ありがとうございます!】懐かしい声がする、と片目を開けるとやはり相手で。眠気などすぐに吹き飛び両目を大きく開きジッと見つめた相手は少しも変わってなくて。「ここは、ベルのための場所でしょ?」同じ場所で、また相手から見つけてくれたことが嬉しくてふわりと微笑む。フードを外さないようにしながらゆっくりと上体を起こすと、以前緊張を解いた後したように身体を伸ばして。