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【事情により返信が遅れてしまいました。申し訳ありません】

　>>34

「……良いと言ってくれる事を無理に断るのも失礼だ。
　それに断ったら、俺も危険だからな……
　……その、これから、よろしく頼む」

　目が泳ぐクロハから目を離そうとせずに言う。何て言えば正しいだろうかと悩みながらの発言だった為、途切れ途切れになってしまった。
　こんな俺に住んで良いなんて言うとは、思ってなかった、なんて心で呟いて。
　テラの様子を見ようと振り向くが、その先にはテラの姿は無く、部屋の空間があった。まるで、最初から何も居なかったかのような雰囲気を漂わせて。


　>>35

「す、すみません八重……こんな筈では……」

　軽く抱きしめて涙を拭ってくれる八重を見て、少し申し訳なさそうな表情を浮かべる。本当は笑顔のままいたかった。涙なんかを流すつもりは無かった。それでも体や心は馬鹿がつくほどに正直で、涙は止めようとする気持ちを無視して流れて続ける。

　それだけ、彼に安心したのか。
　彼をそっと優しく抱きしめ返す。人の体温にこうやって触れたのはいつ振りだろうか。そんな事を心の中で呟いた。


　>>36

　泣いている。見ていなくても、それは震える声と嗚咽で伝わってきた。信じたという事実に安心したのか、はたまた此処にこの姿で戻ってくる間に何かがあったのか。そんな事を考えながらも、ただ優しく彼女を抱きしめていて。

「……辛い事でも、あったんだな。
　大丈夫。今は気持ちが晴れるまで泣いてていいからな」

　何があったかなんて分からない。それでも、涙が止むまでこうして側にいてやれるだけでも出来る筈。そう心で呟けば、静かに目を閉じて。