大人なりきり掲示板

Re: 【指名制、3L】とある願いを叶えた猫(募集中) ( No.99 )
日時: 2019/06/02 23:42
名前: レゼルディア (ID: Z6SnwTyI)

 >>96

【憑さん、初めまして。来てくださってとても嬉しいです。
 参加は大丈夫です。用紙に不備も見当たらないので、直ぐに始めさせて貰いますね】


 ぱたりと途絶えた関係は、あまりにも呆気ない物だった。偶然出会い、仲良くなった恋奈を思い出す度、最初に意味も無い怒りが現れ、すぐに戸惑いと悲しみに支配される。
 最初に戻った。ただそれだけだ。そう思い込ませる事は不可能に近く、再開を願っていたのにそれさえ叶わなかった。
 これが、死亡直後に悟った事である。

 そして数分後、現在。
 今の自分は、悟りを全力で撤回しながら歩いていた。

(有り得ない……でも、夢じゃない……どういう事なのよ!さっきまで猫だったのに!)

 心の中で文句ばかり言うも、内心の跳び跳ねんばかりの喜びを無くす事は出来ず、何とか隠している尻尾がゆらゆら動き、帽子の中で耳も動く。
 第二の生。しかも人間としての。
 それに愚痴を言い、心に感動と喜びを抱き、歩く。

(……でも、どうしたらいいの……こういう時は何処かに入って、座って考えようかな)

 そんな事を思えば、近くにあったカフェに興味津々になりながら入る。



 >>97

「……ありがとう」

 クロハの方を向いてそう言えば、青空に目を向ける。快晴をこうして静かに眺める事は今まで無く、こうやって見てみると吸い込まれそうな程に美しく、案外良いものだなと思って。

「……俺達は、似た者同士だな。
 共に孤独じゃない様で孤独だったり、辛い事ばかりだったり、不安に満ちていたり……
 だからきっと、こうやって縁に結ばれたんだろうな」

 きっと結んだのは自分達であり、テラや他の神様では無いのだろう。
 この繋がりを自覚している今が平和で幸福に満ちていて。クロハの方を向いた時の表情は、とても穏やかだった。


 >>98

 図星。しかし、仕方の無い事だろう。病気を患った野良猫が、人の家に入り込むなんて事を出来る筈が無い。
 見慣れた大地は限られ、人の住む大地は知らず。ある意味で世間知らず。
 四角い箱庭で育ったも同然な彼女にとっては、かなり大きな、不安に満ちた空間である。

「……うん。人の家に入るのは、初めて……」

 彼の家なのだから、そこまで不安になる事など無いのだろう。寧ろ安心できるのだろう。心配と希望が天秤で水平を保ち、動こうとしない。それでも、少しずつ、おずおずと入り、靴を脱いでそっと端に揃えると玄関に立って作之助の方を見る。
 その表情は、何処か不安そうに見える顔だったかもしれない。
「」