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ゲーム開始と共にわらわらと解散し、各々何処かへと逃げていく参加者同様に紗綾華もこの場を颯爽と去る。
後方から追いかけてくる鬼であろう人に「それ以上近付こうものなら殴る。」と少々物騒な言葉を言い放ち、ガンを飛ばしつつ牽制し乍足早に学校へ向かい。
夜のバイトで遅刻する事なんて多々あるのだから今更だけど。

紗綾華「アタシが何してようと何時来ようが勝手でしょ、先生には関係無い事ですよね。」
廊下ですれ違った担任の先生に呼び止められ、屁理屈だけ言えば当の先生は毎度呆れ乍も尋問から解放して
教室に向かわせる。
教室に入れば、着席し何時もの様に肘を突きつつ授業を過ごした。

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既に広場から姿を眩まし、街中を時折身を潜めつつ歩行者に紛れ乍敢えて自然に歩いていた。
契約書に記してあった、“どうなっても保証しない"と云う文章で捕まってしまえば何されるのだろうか、と
気に掛かる部分もあるがどうやら唯逃げるだけで良いらしい。
幸い、休日で休校だしバイトのシフトも今日は休みとなっている。
父さん…母さん、奏太。
秘密で契約して参加した事だけど、家族の為に逃げきって勝利を勝ち取り借金を肩替わりに返済して貰う＿。
そう決心して、周囲を警戒しながら歩き続ける。