「わっ、オレンジジュース…!いただきます!」渡された鮮やかな橙色のジュースに喜びの声を上げれば、今の状況とは似つかわしくないニコニコとした笑顔で飲む。まさか媚薬が入っているだなんて疑いもせず、ごくごくと飲み干せば喉の潤いに満足そうに笑って。クローゼットの方へ向かってしまった美しい彼女を待ちながら、まだまともに話したことの無い二人に目を向けて