>>266「ん…、」僕の背を撫でる彼の仕草に、胸を撫で下ろす。欲に浮かされた橘の瞳と同じように彼にも再び欲が滲みはじめていると云うことに橘は知らずにいた。彼の指先が自身のモノに触れると小さく声が漏れる。微温湯での仄かな温かみとは違う、欲情した熱で身体は火照ってきていて。