>月枷黒那(k72)いつの間にか眠ってしまったのだろう。シルクアードは、ゆっくりと瞼を開く。「あぁ、そうか」天井も壁も、部屋の造りもベッドもシルクアードの寝室とは違う。そこは月枷の部屋だった。宙に浮かべた懐中時計を見ると、時刻は朝の、八時過ぎらしい。