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>月枷黒那(カウント[以降k]1)


その部屋は屋敷の中の一部屋だった。
ベットに空のクローゼット。奥の扉には、風呂とトイレもある。
ロッソ・シルクアードが用意した、人間と言う餌の寝室である。
その部屋で彼は、魔法陣を前に呪文を唱えていた。
(この前の餌はつまらなかった。今度のはもう少し楽しめると良いな)
そんな思いを懐きながら、人差し指から自身の血液を魔法陣に垂らした。
「さあ、おいで僕の新たな餌。今度こそ最上のものよ」
ロッソ・シルクアードがそう発するのに反応するよう魔法陣が輝き、一人の人間が召喚された。