>橘麗執(k9)小さな傷から溢れる血液は、それほど多くはない。故に味わう一時はすぐ終わりを迎えた。「…ん、美味しかった」黙ったままの彼に笑顔を見せ、彼との距離を詰める。「でも、まだ足りない」彼の耳元で、そう低く囁く。