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>>112

繰澪鴉様

｢は、……なんだよ、その言い方｣

まるで、俺の事が好きだったといったような口ぶりに思わず目を見開く。
切なげに、辛そうに語る黒羽に、そんなことを考えていたことなんか知りもしなかった自分に嫌気がさす。

>>113

伯璃様

そう仰っていただき幸いです。
かしこまりました、それではこちらから始めさせて頂きます。どうぞよろしくお願いします。


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｢あー……はじめまして、結城辰馬って言います、……どうぞよろしく｣

ざわざわと騒がしい教室内で好奇の目を向ける同級生は、どうやら俺の事を見て怖気付いているらしい。
これまでもそう言う対象として見られてきたため特になんの抵抗もないが、ダチが出来るのも近くないと思わせた。

一番窓際の来栖、という同級生の隣。そこに座りなさいと女教師に案内され、ジャラジャラとつけたチェーンを鳴らしながら移動する。


>>114

寝坂様

何だかんだ、彼女と二人っきりでどこかに出かけたのも随分前だったような気がする。少しのワクワク感に胸を弾ませながら、自分の部屋へ向かった。

ラフな服に着替えた後、まだ準備に時間を割いているであろうお嬢様の部屋にノックを2つ。

｢お嬢様、準備は出来ましたか？｣