「ほ、本当ですか…?これからも私に会いに来て下さるのですかっ?」その一言で嬉しさが込み上げてきて少しだけ早口になってしまった。顔を上げ斐紗月を見上げるようにして嬉しそうに顔を輝かせる。嬉しいのには変わりないのだけれど、何故許嫁を付けないと仰るのだろう。想い人でもいるのだろうか。