15歳以上向け小説投稿サイト「大人小説☆カキコ」。超本格派から秘め事・過激な小説まで！

私がいきなり人間の姿になると驚いたのか青年は声をあげた。驚かせるつもりは無かったけど少しだけ、ほんの少しだけ申し訳ないなと思う。先ほど頼んでいたマグロが自分のためのものだとは思ってもいなかったようで、大きな目を一層大きく見開き嬉しそうに頬を緩める。

「お前良いヤツだなっ！……でも私もさっきは少し悪かったと思ってる…だから、今度何かお詫びをさせて、欲しい」

マグロが貰える嬉しさで頭がいっぱいだったけれど、先ほどは自分も悪かったなと思い耳と尻尾をシュンとさせ申し訳なさそうに視線を下に向ける。