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>>26
「へぇ〜、卑怯な手口ね。」
抑相手は、公平な取引を成立させる気は無かったのか。
そう考えると、遺憾だと蟠りが残る。
逆さ吊りにすると聞けば「わぉ」と戯けたような声を出すが、やり過ぎだとは言わない。寧ろ、何方かと言うと当然だろう。
恨みを買いそうだなーと呑気に眺める。
私と同じように、彼にも真面目で優しい中でも残虐な一面があり、垣間見える時があるのだ。
莉深が管理している娼館に預ける、と少女を任せられれば「分かりました〜」と客を取らせるには少し早く可哀想かなと思い、取り敢えず教育を施していこう、と考え先を行く彼の後を少女と共に付いて行く。