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雪斗が胸の感触をちゃっかり楽しんでいた事には気付かず、抱きしめ返してくれた事に満足して、嬉々とした笑みを向けた。
服装に対する指摘を受け、襲われるかもしれないと云う観念が頭に無かったので、気を付けようと内心で留めておく。

「やだなー、たとえ疲れてたとしても私にとって癒しの慈雨と雪斗が居るから疲れなんて吹っ飛んじゃうよ。
でも、雪斗がそう言ってくれるならお言葉に甘えてお願いしようかな。」
台所へ向かう私の前に立ち塞がり、夕食を作ると申し出る雪斗に、何処か疲れ気味な微笑を浮かべ頼んだ。
「じゃあ、私たちは待っていようか。」と慈雨に声を掛けて、手を引き乍ダイニングルームへと入る。
「慈雨は心配してくれたんだよね、ありがとう」
食事をする際の机を前にした椅子に座って寛ぎつつ、先程のフォローに上記を言い。
今、此の部屋には二人きり。
慈雨が甘えてくれる事を期待する。